畠山さち子ホームページ


■ピアニストから見た作曲家たち


バッハ その1
2014年12月28日
 バロック音楽を代表するだけでなく、クラッシック音楽の創始者ともいえる作曲家がバッハであることは皆さんご承知のとおりです。
 でも、ピアニストからするとバッハはあまりご縁の無い存在です。なぜなら、当時は現在のようなピアノは存在せず、チェンバロとかクラヴィコードとかいったピアノの前身的な楽器しかなかったからで、だからチェンバロで弾くことはあってもピアノでバッハの曲を弾く機会はありません。
 しかし、トップページでも言っているように本来はチェンバロで弾く曲をピアノで弾いてみると、全く別の曲みたいにとてもモダンでエレガントな曲に変身するんです。
 この事実は意外と知られていません。多分プロのピアニストの方もそんなこと考えたことも無いというのがほとんどでしょう。でも過去にはグレングールドといった大物ピアニストが弾いている例もちゃんとあるんですよ。
 そこで私も2012年の秋に、東京浜離宮の朝日ホール、静岡の清水マリナートにて、このバッハの代表曲ともいえるブランデンブルグ協奏曲第5番をピアノで演奏しました。とても評判が良かったです。
 こんなこともあって、バッハはピアニストから見てもご縁が無いどころか、とても大きな存在だということは言えましょう。